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現代養生訓
本然一体



「食物の陰陽を知る」



高い木の上にできる果物は、地表より高い位置で育ちますので、地上より寒い環境になります。ですからバナナ、ミカンなどの果物は冷飲食となります。
その反対である陽性の食物は、高いところから下に向かって、または地面に入っていく食物となり、地面の気は太陽の陽気を得て、熱を持ち暖気となっていくのです。根菜類など多くの食物がこれにあたります。これら2種類とは違う中間に、米などの中性食品が存在します。これらは基礎食品としてとても大切です。
昔の修行時にお坊さんが豆腐、こんにゃく、みそ、ごま、いもなどで、何日も丈夫で修行して過ごせたのも、このような食品を食べていたからです。
また、育つ場所が温暖地か寒冷地かによっても大別することができます。暑い国で育った食物は、大体やわらかく、臭いがきつく、水分も多く、育つ期間も早いです。それに比べて陽性の食物は、全体的に硬く、水分も少なく、臭いもあまりせず、成長の期間も長いです。大根などは、陽性になりますが、葉は上に伸びて生きますので陰性になります。(ニワトリのような体温の高い動物が、上の葉だけを食べるのもうなずけますね)
最近病気見舞いにメロンを持っていく人が多くなりましたが、これも陰性の代表的な食物なので、病人には控えた方が良いでしょう。
もし冷え性で、風邪も引きやすい陰性体質の方は、サラダ、果物などが大好きだと思います。できるだけサラダは温野菜に変えたり、スープにまぜると良いでしょう。果物も太陽にあてて干した物などにするようにしてください。
そのまま食べたい時は、朝・昼間の陽気が活発なときに食べて、夜は温かいものを食べると良いです。(アイスクリームを夜になど・・・気をつけてください。)