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野村さんはご存知かもしれませんが、まず、リウマチという病気についてご説明しましょう。
この病気は、全身の関節に痛みや腫れ、こわばりを起こします。原因は不明ですが、関節の骨と骨の間にある軟骨がボロボロになるのです。そのため関節を曲げても軟骨がクッションの役割をせず、衝撃が直接体に伝わってきます。じっとしていられないほどの激痛が走るのは、そのためです。
そのまま放置すると、関節はどんどん弾力を失い、硬直していくばかり。また、痛いからと関節を使わないでいると、容態はさらに悪化します。
そこで「関節をあまり動かさず、周辺筋肉を強化する運動」を行わなくては行けません。これは骨折した方のリハビリによく似ています。痛みのある患部を動かさない事が重要だからです。
では具体的に、ご紹介しましょう。野村さんは肩と膝の関節に痛みがあるので、その周辺を強化する体操が必要となります。下の図を参考にさっそく試してください。
膝周辺を強化
①踵とお尻を床につけて座り丸めたタオルを膝の下に置く。
②5秒間、膝全体でタオルを押さえつける。（写真1）
③②の動作を左右20回繰り返す。
肩を強化
①両腕をまっすぐ前に伸ばし、「前なならえ」の姿勢をする。（写真2）
②小指を上げるように掌を外側に向け、5秒間静止。（写真3）
③②の動作を20回繰り返す。
それぞれ1日1回、風呂上がりで血行がよいときにおこなってください。この運動は関節をほとんど動かさないので、痛みを伴ないません。頑張って続け、痛みの起こりにくい体をつくってください。重い負荷をかけて、筋肉を伸ばしたり縮めたりする類の運動を、しない方がよいでしょう。
さて最後に、日常生活で心がけていただきたい事ですが、それは「冷え」です。これからだんだん暑くなって行きますが、くれぐれも冷房などで体を冷し過ぎないでください。冷えて血行不良になると、関節が動かしにくくなります。
  
写真1 写真2 写真3
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