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健康豆知識
飲食・身体編



 飲食編

 みかんの白い筋は食べた方がいい

    みかんは果糖が多く、食べ過ぎると口内炎がよくできます。
    昔周りの人から、白い筋を食べると「盲腸になるよ!」とよく
    いわれましたが、これは迷信です。
    白い筋を食べた方が代謝作用があるのです。

 落花生の意外な効果

    落花生は、赤い渋皮に鉄分が多く含まれているので、貧血気味
    の人は一緒に食べることをおすすめします。
    また、渋皮や固い殻と一緒に食べた方が余分な油脂を体から
    排出してくれます。

 サツマイモで胸やけ

    サツマイモを食べると、胸やけするという方は、サツマイモの皮の
    の部分にビタミン・消化酵素が多く含まれるので、皮と一緒に食べ
    ると良いです。
    ただし、夜に食べると腸が動いて安眠できません。

 ビールの効能

    ビールには消化作用がありますが、冷えすぎると胃の働きを止めて
    体内の湿度もたかくなり、鼻炎、皮膚のかゆみの原因になります。
    また、生ものの食べすぎも同じです。特に夜は控えめに!

 にんにくの効能

   
古代ギリシャの医学者ヒポクラテスは、にんにくを利尿剤として処方
    していました。
    現在でも私たちの間でも風邪の予防、疲労回復に効果があることは
    よく知られています。
    ところが、人によってにんにくを食べると体力の回復どころか、逆に具合が
    悪くなる人がいます。
    特に体力のない人が食べると、胃腸を壊したり、ビタミン欠乏症に陥って
    しまいます。
    そういう人は、にんにくより効果の弱いニラ・ラッキョウがいいでしょう。これらは
    同じネギ科に属する食物で、ビタミンが豊富な上、独特の臭みと辛みに含まれる
    硫化アリルを含むので、ビタミンを体に吸収しやすく、酵素の働きを助け殺菌作用も
    あります。

 くすりになる果物の知識

    イメージする果物で最もポピュラーなものといえば、何を思い浮かべますか?
    りんご・みかん・柿・スイカなどがあげられます。
    中でもりんごは昔からお見舞い品として好まれ、子供が風邪をひいた時に
    すりおろして飲ませたりしたのは、皆様もご存知だと思います。
    食べ物には一般に、熱性・湿性・平性・涼性・寒性の五つの性質に分けること
    ができます。その中でりんごは平性の性質を持ち、体内に取り込まれても
    身体を冷したり、温めたりすることがありません。そのためどんな病気にも
    適していると言えるでしょう。
    柿は寒性の性質を持ち、システインというアミノ酸が、肝臓の解毒作用を助けて
    くれますので、酔い覚ましに効果的です。
    (特に冷えが強い方は、夜は避けて干し柿などで対応してください)
    柿と同じ寒性の性質を持つ果物に、梨、メロン、バナナなどもあります。
    これらは、身体を冷す特徴があり、風邪の熱さましとして効果はあります。
    梨には利尿作用、バナナはエネルギー源としても貴重な果物です。しかし、
    緩下作用があるため、腹痛や下痢を伴う風邪の時には要注意です。
    また、咳や痰がのからみがひどい時はには柿や梨が適しています。
    一口に果物が薬になると言っても、効果はさまざまです。

 ワカメはハゲにならない?

    ワカメは古くから食卓の代名詞のように取り入れられてきました。
    ワカメだけではなく、海藻類はむくみや腫れをひく作用があります。
    ただし、熱を取り除く冷す作用のある食物です。
    「ワカメを食べるとはげにならない」という説がありますが、食べ過ぎると
    冷えを体につくり、多少の毒性があるので食べ過ぎに注意してください。

 塩を見直す

    高血圧や動脈硬化、ガン、脳卒中、糖尿病などいわゆる「成人病」と呼ばれていた
    病気は、その多くが生活習慣と深い関わりがあり、近年これらを「生活習慣病」と
    呼び名を改めるようになったのはご存知だと思います。
    この原因の一つに塩分が関与している事だけを着眼して、素材を見直すことは意外と
    無視されているようです。
    現在の塩は、イオン交換膜に海水を通して作られた純度99.6%の塩化ナトリウムに、
    0.15%のマグネシウム塩を加えた化学薬品です。まるで理科の実験室で使う分析試薬
    と同じです。
    塩は生命の源であり、その根源は海水にあります。
    海水から天然に作られた塩にはニガリ成分を多く含み、生命に大切な微量元素が沢山
    含まれています。自然塩はとてもまろやかで、生体のバランスも良くしてくれます。
    生活習慣病の予防は天然塩から見直して見てはいかがですか。

 油の知識

    薬膳書によると「大豆油は体を温め大腸を助け脾や腎を温め補養する。腸を潤して便秘
    を治す。」と書いてあります。
    油は一口に言って植物性の油と動物性の脂の二種類があります。室温で固まらない
    植物性油は不飽和脂肪酸。これは有害なコレステロールを排出し、高血圧、動脈硬化
    に有効なので善玉コレステロールとも呼ばれています。
    これに対して、ラードやバターなどの動物性の脂は、35度以下で固まる飽和脂肪酸
    といいます。
    これは悪玉コレステロールといわれる生活習慣病の原因の一つです。
    油は上手に使うと腹持ちが良くなるため、時にはダイエットにも使われます。
    茶碗一杯分ご飯は、約二時間で消化しますが、チャーハンにすると四時間ほど消化に
    かかり、満腹を保ち栄養面でもビタミンA,D,E,Kの吸収がよくなります。また、一緒に
    ビタミンB2の多い春菊、そら豆、ブロッコリーを食べると肥満の予防にもなります。
    コレステロールを下げるのに効果的な油はシソとエゴマです。

    ※LDL(悪玉コレステロール)の計算の仕方
    
    まず、血液検査の結果を見てください。
    
    LDL(悪玉コレステロール)
        =TC(コレステロール)ー0.2× TG(中性脂肪)− HDL-C(善玉コレステロール)

     ご自分の数値 > 120以上の場合
      (お近くの専門の先生にご相談してください。)

 お茶の楽しみ方・・・1

    最近緑茶の効能(殺菌作用・降圧作用)が注目されていますが、今回は体質に合った
    飲み方をご紹介しましょう。
    緑茶(煎茶、抹茶、番茶)は、漢方薬では解熱剤としても使われています。主に体を冷す
    飲み物です。ですから熱いものを飲んだとしてもその性質は変りません。
    夏の時期に飲んだり、風邪などで発熱した時に飲むのも良いと思います。ただし、普段
    から冷えやすい人が飲むと体の内側から冷されますので気をつけましょう。
    逆に緑茶を発酵させた紅茶や煎じたほうじ茶は、体を冷す働きが和らいでいます。
    今流行のウーロン茶は、緑茶と紅茶の中間にある半発酵茶でどちらかと言うと体を
    冷す方に傾いています。
    下の表を参考に、自分の体調に合わせてお茶を楽しみましょう。

      
冷す性質       緑茶     コーヒー    ウーロン茶  ドクダミ茶    センナ茶
温める性質 紅茶 ほうじ茶 杜仲茶 玄米茶 ジャスミン茶 

 お茶の楽しみ方・・・2

    今回は身近にあるハーブティーを紹介したいと思います。

    ・カモミール:「地上のりんご」という意味。鎮静効果、体を温める、消化促進作用があり、
     飲用、浴用にと昔から愛用されてきました。

    ・ジャスミン:中国ではタンスの中に入れ虫除けとしても使用しています。体を温める作用
     があり、あの幸福感をもたらす香りが良いですね。

    ・ローズマリー:記憶力・集中力を高める香りです。痛みを緩和させる効果もあるので、
     精油を数滴入れて入浴するのも良いでしょう。

    ・バジル:フランスでは「ハーブの王」と言われています。強壮作用と殺菌作用があり
     ます。あの独特の香りは、頭をスッキリさせてくれます。