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治療の部屋















内反捻挫・外反捻挫

内反捻挫

前ページでも書きましたが、外反捻挫より頻度が高く、外側の骨性質の方が安定性が良いために、内側に曲がりやすくなっています。
(右参照)

損傷されやすい靭帯

一本の靭帯が損傷の場合ほとんどが1の靭帯です。ただし、さらに内反に強制され引っ張られると2の靭帯の損傷も起きます。

1、前距腓靭帯
2、踵腓靭帯
3、後距腓靭帯


注意

 ・内反捻挫では損傷を受けますと、
  前距腓靭帯の代償として腓骨筋の
  腱鞘炎を起こす事があります。

 腓骨筋のトレーニングを行い予防
   にも努めましょう。
   (下記写真参照)

 ・急性の捻挫のような損傷は、固有
 感覚(位置覚)の消失があり転倒
 しやすくなっています。

 バランスボードなどを使用し感覚
   の回復,伸展性の回復にも努め
   ましょう。

治療の穴・ポイント

腫れがひどい時は、患部を取り囲む
囲刺が有効(中央部は1本)

リハビリ段階で、前脛骨筋、腓骨筋
にも鍼にてアプローチ。


トピックス

1、昔は、足関節捻挫は、ギブスや包
  帯などで固定した治療がおこなわ
  れてきました。現在では、この方
  法ですと筋力が低下してしまい再
  受傷を起こしやすくなります。

そこで
1、
 RICE処置で炎症を鎮めます。その
 炎症が鎮りましたらできる限り早く
 動かす事が重要になってきました。
 
2、
 2日間ほどRICE療法を行いエアー
 キャストなどのブレースを使用し
 再受傷の心配なく背屈・底屈が
 可能です。
3、
  48時間以内にリハビリを開始。
  主に関節可動、筋力強化、固有
  感覚(位置覚)の回復です。
4、
  72時間後には、装具(キャスト)を
  つけてランニング、ジャンプなど
  始めていきます。

外反捻挫


通常起きにくい捻挫の一つです。溝に落ちたり、強制的に足関節が外方ににまわり、外転を生じたときにおきやすいです。

主に
1、前距腓靭帯
2、三角靭帯
  ・後脛距靭帯
  ・脛踵部
  ・脛舟部
3、骨間靭帯

注意

・正しく治療しないと不安定性が生じやすく、距骨の変性を起こしやすい。

治療の穴・ポイント

背屈を強制すると痛みが出るところは、鍼治療が効果的。
→ 腱より深めに刺す。適度な雀たく刺激が有効です。







予防について

大切な事は、周囲の筋肉など組織を強くし、可動を高める事が重要です。
背屈(体側に傾く)は15°は確保しておきたい。

ストレッチの習慣性と腓骨筋の筋力アップは、内反捻挫においては重要です。
(右図参照)


スポーツにシューズの見直し
ランニングシューズのように、直線的に作られたシューズをはいて、テニス、バレーなど横の動きが多いスポーツはやめましょう。


写真1-A
1.膝を手で押さえます。
    2.ゴムなどを利用し足をしばる


写真1-B
3.そのままが外転させます
(膝が離れないようにしてください)