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治療の部屋















コンパートメント症候群

症状

・脛骨の骨折、打撲、筋断裂など急性
 の外傷がきっかけになり、組織内圧
 が上昇。急激な強い痛み、しびれ、
 うずきを訴える。

外科的救急処置が必要

・うずくような鋭い痛み、下腿前面に
 圧迫感を徐々に感じられる。
 (スポーツ活動中)

・スポーツを中止すると症状は完全に
 なくなる。

・背屈力は低下し、底屈時は痛みが
 増強。足背から指にかけてしびれが
 ひどくなる。
 (知覚障害が起ることもある)



原因


□下腿の筋群は膜状の壁によって4つ
  のコンパートメント(区画)に分けら
  れる。
  (右上参照)
  これらの筋群を分けている区画より
  も筋肥大によって大きくなりすぎて
  しまう。

□使いすぎが主な原因だが、もともと
  下腿の区画の壁が硬いため、症状
   がでやすい人もいる。

□トレーニング環境の変化、シューズ
  の買い替え、古いシューズの使用
  なども考えられる。





予防法を考える


1、症状がでたら活動は中止する。

2、下記関係筋肉の 
  アイスマッサージを行う。

3、トレーニングプログラムの見直し
  シューズ・ランニング技術の検討
  練習環境(特に地面の硬さ)の
  再チェック。

・外傷後の処置として
 静脈還流を促進するため患肢挙上
 が行われるが、心臓と同じ高さを
 保っていればよい。

治療について


1、急性のコンパートメント症候群のよ
  うに外科的処置を必要とする場合
  を除いて針灸治療は有効です。

  症状を正確に把握し、右図を参
  考にしながら下記関係筋肉に
  アプローチする。
  
 @ 前脛骨筋
    長趾伸筋
    長母趾伸筋

 A 長・短腓骨筋

 B 後脛骨筋 ※慢性型に多い
    長母趾屈筋
    長趾屈筋

 C 腓腹筋
    ヒラメ筋
    足底筋

※早期に治療しないと、筋群の内圧が
  神経、血管を圧迫し手術が必要と
  なる事があります。